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RDOを使用したOpenStack Juno環境の構築

公開日: 最終更新日:2015/07/01  |  By  |  Cloud, OpenStack, OSS, RDO

ビットアイル総合研究所 田波です。

今回はRDOを使用してOpenStack Juno環境を構築したので、構築手順を紹介したいと思います。

RDOとは

RDOとはRedhat系OS上でOpenStackを動かす人々のコミュニティのことです。
公式サイト(https://openstack.redhat.com/Main_Page

また、コミュニティ「RDO」が提供しているOpenStackパッケージ名称も同様に「RDO」という名称です。
パッケージ「RDO」はRHELやFedora、CentOSなどRedhat系Linux全てに対応しており、誰でも無償で利用することが可能です。

このパッケージには、インストール作業や設定作業を自動化するインストーラ「Packstack」も提供されています。
今回はこの「Packstack」を利用して、2014年10月にリリースされたOpenStackの最新バージョン「Juno」の環境を構築しました。

なお、今回参考にしたインストール手順はRDO公式サイト内の「Quickstart」から確認可能です。

検証環境

検証環境は図のようにControllerノード1台と複数のComputeノードによる構成にしました。
OSは全てCentOS7を使用します。

検証構成

インストール

さっそくインストールしてみます。

まずは全ノードでNetworkManagerとSELINUXを停止してください。

ここからの作業は基本的にコントローラノードで行います。

まずはレポジトリを追加し、Packstackのパッケージをインストールします。

sudo yum install -y https://repos.fedorapeople.org/repos/openstack/openstack-juno/rdo-release-juno-1.noarch.rpm
sudo yum install -y openstack-packstack

続いて、packstackコマンドによりデフォルトの設定ファイル(answers)を作成します。

packstack --gen-answer-file=answers

このファイルを編集することで、OpenStackの環境を定義します。
今回の構成の場合、answers内の下記箇所を編集しました。

CONFIG_COMPUTE_HOSTS=computeのプライベートIP,computeのプライベートIP,・・・
CONFIG_NETWORK_HOSTS=controllerのプライベートIP
CONFIG_STORAGE_HOST=controllerのプライベートIP
CONFIG_AMQP_HOST=controllerのプライベートIP
CONFIG_MARIADB_HOST=controllerのプライベートIP
CONFIG_NOVA_COMPUTE_PRIVIF=computeのプライベート側インターフェイス
CONFIG_NOVA_NETWORK_PUBIF=controllerのパブリック側インターフェイス
CONFIG_NOVA_NETWORK_PRIVIF=controllerのパブリック側インターフェイス
CONFIG_NOVA_NETWORK_FLOATRANGE=FloatingIPのネットワーク

準備が完了したので、コントローラノードで下記コマンドを実行することで、OpenStack環境の構築が開始されます。

packstack --answer-file=answers

上記コマンドの初回実行時は、各ノードへSSH接続する際のrootパスワード入力を求められますので
入力してください。※初回にssh鍵認証の設定を行うので2回目以降は発生しません。

root@各ノードのIPアドレス's password:

次に、現在controllerの物理ポートにグローバルIPアドレスが振られていますが、これをbr-exに付け直します。
下記が今回の構成での例となります。

[root@cont ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp3s0f0
TYPE=OVSPort
BOOTPROTO=none
NAME=enp3s0f0
UUID=36c3b473-f961-47fb-ba6d-8e162128f69a
ONBOOT=yes
HWADDR=44:1E:A1:44:08:A4
PEERDNS=no
NM_CONTROLLED=no
DEVICETYPE=ovs
OVS_BRIDGE=br-ex

[root@cont ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br-ex
DEVICE=br-ex
DEVICETYPE=ovs
TYPE=OVSBridge
BOOTPROTO=static
ONBOOT=yes
IPADDR=202.144.240.129
PREFIX=26
GATEWAY=202.144.240.190
DNS1=8.8.8.8
NAME=br-ex
DEFROUTE=yes
NM_CONTROLLED=no
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
IPV6INIT=no
[root@cont ~]#

書き換えたあとでnetworkをリスタートします。

と、公式手順に従うと、ここまでで構築が完了するはずですが、今回の検証で構築した環境を実際に動かしたところ、インスタンス作成時にIPアドレスが付与されないという事象が発生しました。
この事象を調査したところ、newtron-dhcp-agentの管理するDHCPモジュールがパーミッション不正で設定ファイルにアクセスできない状況でしたので、下記のようにパーミッションを変更することで、本事象は解消されました。
パーミッション変更後はdhcpサービスをリスタートします。

chmod 755 /var/lib/neutron/
systemctl restart neutron-dhcp-agent.service

ここまでで基本的には構築は完了です。構築を実行したユーザのホームディレクトリにkeystone_adminとkeystone_demoというファイルが作成され、その中にそれぞれのユーザのアカウント情報がありますので、それを参照してWebUIもしくはCLIから操作を行ってください。

RDOを利用することで比較的簡単にOpenStack環境の構築が可能となります。一度お試しください。

【追記】
すでに構築した環境にさらにコンピュートノードを追加する際は、answerファイルの下記箇所を書き換えて、構築コマンドを再度実行することで追加することが可能です。

EXCLUDE_SERVERS="構築済みサーバのIP(全部)"
CONFIG_CONTROLLER_HOST="追加するコンピュートノードのIP"

コンピュートノードを追加した場合にはコントローラ側のnovaサービスの再起動も必要となるのでご注意ください。

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