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Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console(2) 検証結果

公開日:  |  By  |  IDCファシリティー

ビットアイル総合研究所、田波です。

第2回と致しまして、データセンターの消費電力管理ツール「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」の設定方法と検証結果をご報告致します。

導入

今回は下記の仮想OSへ「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」(以下DCM)をインストールしました。

OS :CentOS 6.4
メモリ :4GB
CPU :2
ストレージ :60GB

インストール後にWebUIへアクセスしようとしたところ、アクセス先が公式資料と違った為、注意が必要です。

WebUIアクセス先
https://<サーバ名>:8643/DcmConsole/

アクセスするとログイン画面が表示されるので、インストール時に指定したパスワードでログインします。
ユーザ名は「dcmadmin」です。

CapD20140814_7

ログインするとダッシュボードが表示されます。
ここの情報は取捨選択やレイアウトの変更が可能なので、用途に合わせてカスタマイズできます。

CapD20140814

Device登録

まずはDeviceをDCM上へ登録します。
今回はIPMIとSNMP使用します。
「Discovert and Import」にてIPアドレスのレンジを指定して一気に登録します。(下図はIPMIのみ)

CapD20140814_4

レンジを指定して実行した場合はタスクとしてレンジ設定が残るので、そのレンジ内に同じパラメータでサーバを追加した場合は、ワンクリックで登録が可能です。

CapD20140814_8

 

今回登録した機種とProtocolの組み合わせはこちらです。

Server(IPMI)
・Express5800/iR120a-1E:24ノード(PowerCapping不可)
・ProLiant DL360G7:38ノード(PowerCapping可能)
・IBM System x3550 M3:1ノード(PowerCapping不可)
Switch(SNMPv2c)
・Catalyst2960G-24TC-L:6ノード(PowerCapping不可)
FW(SNMPv2c)
・SSG-140(エラーが発生し登録不可でした。)
合計69ノード

尚、Catalystの電源監視を実施する為にはCatalyst側で「EnergyWise」を有効にする必要がございます。
「EnergyWise」を有効にするためにはグローバルコンフィグレーションモードにて下記コマンドを入力します。

Switch(config)#energywise domain domain名> security shared-secret 0 <文字列>

※通常のSNMP設定も必要です。
※SNMP設定のみを実施しDeviceに登録した場合、機種名のみ取得可能となります。
※温度は取得できません。

続いてDeviceを階層の中に登録します。

まずは

  1. Datacenter
  2. Room
  3. Row
  4. Rack

の順に作成していきます。
各階層ごとに電源のキャパシティを設定可能です。
また、Rackに対してはラックサイズも選択できます。
CapD20140814_2

階層の作成が完了したら、RackにDeviceを登録していきます。

ラックの画面でDeviceの「+」をクリックすると、DCMへ登録済みかつRackへ登録されていないDecviceが表示されます。
(複数ラックへ同一Deviceを登録することはできません。)

Deviceは階層に登録することで電源値や吸気温度が表示可能となります。

Deviceを選択した場合は現在の吸気温度と電源値が表示されます。
階層のどこかを選択した場合はSummaryタブに下記が表示されます。

  • その階層に含まれるDeviceの吸気温度の最大値
  • その階層の電源のキャパシティと使用中の電源値の円グラフ
  • その階層に含まれるRackの、ラックサイズの合計値と使用済みユニットの円グラフ

デバイス

CapD20140814_12

ラック

CapD20140814_13

またTemperature/Powerタブにはそれぞれのグラフが表示されます。

CapD20140814_14

各DeviceのEdit画面でLocationにラック内の設置位置を入力することで、Summaryタブにラック図を作成することができます。
(未入力の場合はラック内の下から順番にDeviceが表示されます。)

CapD20140814_15

Policy/Threshold

それではパワーキャッピングの機能を使用してみます。
各キャプチャ画像はDeviceに設定した際の画像です。

まずはThresholdを設定します。
今回は消費電源値が100Wを超えた場合にパワーキャップが実行されるよう設定します。

CapD20140814_16

続いてPolicyを作成します。

CapD20140814_17

それでは早速試してみます。

通常時とPolicy/Threshold設定時のパフォーマンスを検証します。
パフォーマンスはUnixBenchにて計測しました。

今回の検証で使用した機種では「HP – ProLiant DL360 G7」だけがPowerCappingに対応していた為、こちらのみで検証を実施しました。

検証項目としては単体とグループでそれぞれ、正常時とPolicy Tyepe別にUnixBenchを走らせました。

検証は下記条件にて実施しました。

その際の検証結果がこちらです。

検証結果①単体試験
検証対象機種:HP – ProLiant DL360 G7 ×1台

通常時
Custom Power Limit
Minimum Power
Power Efficient
条件 - Threshold:100W
Power Cap:100W
Threshold:100W Threshold:100W
実行前 温度(℃) 23 24 24 24
電源(W) 77 90 95 92
実行中 温度(℃) 24 24 24 24
電源(W) 144 96 100 117
Index Score 5574.6 416.2 424.2 4151.5

※電源値はIT機器+冷却用電源の合計値です。
※UNIX Benchでの計測はほとんどがCPU性能に依存します。
※パワーキャッピングはCPUのクロックを下げることで、電源使用量を減少させています。

検証結果②グループ試験
検証対象機種:HP – ProLiant DL360 G7 ×3台

通常時
Custom Power Limit
Minimum Power
条件 - Threshold:100W
Power Cap:100W
Threshold:100W
実行前 温度(℃) 26 26 26
電源(W) 251 257 255
実行中 温度(℃) 27 27 27
電源(W) 399 278 268
Index Score サーバ① 5601.2 458.0 394.5
サーバ② 5389.4 429.1 403.8
サーバ③ 5574.6 418.6 400.3
合計 16565.2 1305.7 1198.6

※電源値はIT機器の3台の合計値です。
※温度はサーバ3台の最大値です。

だいたい1台平均で40W程度消費電力を押さえていますが、最終的なUnixBenchのスコアは10分の1以下まで下がってしまっています。パワーキャッピングはCPUのクロック数を落とすことで動作しているとのことなので、CPU性能に依存するUnixBenchはもろに影響を受けています。

その中で、単体試験のPower Efficientは25%程度の低下に収まっています。
そのかわり、Thresholdよりも高い電力使用量になってしまいました。

以上が今回実施した検証の結果となります。
引き続き、動作の確認を続けていこうと思います。

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