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Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console(1) 機能紹介

公開日: 最終更新日:2014/08/27  |  By  |  IDCファシリティー

はじめまして。
ビットアイル総合研究所、田波と申します。

今回はデータセンターの消費電力管理ツール「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」の検証を行いましたので、ご紹介させて頂きます。

第1回と致しまして、まずは「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」の機能概要を紹介させて頂きます。

 

「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」とは

「Intel® Datacenter Manager: Energy Director Console」(以下DCM)はIT機器の消費電力・温度を監視し、必要に応じて電力割り当てを調整するソフトウェアです。
デバイス単位の管理の他、ラック単位・サーバルーム単位等でエージェントレスの管理が可能です。

CapD20140814

機能紹介①「Device管理」

DeviceをいくつかのProtocolにて管理します。

登録可能なDevice種別とProtocolの組み合わせは下記です。

Server

IPMI
SSH
WMI

PDU/UPS/Network Device/Storage Device

SNMPv1v2c
SNMPv3
SSH

Chassis

WS-MAN
SNMPv1v2c
SNMPv3
SSH

Device登録の際はProtocol・ID・Password等のパラメータが一致する場合、IPアドレスをレンジで指定して登録することもできます。CapD20140814_1

管理する際は下記のように階層構造を作り、Deviceを登録する形となります。
階層構造に登録することで、使用電源値やCPUの吸気温度がグラフ表示されるようになります。
(データは3分毎に更新されます。)

CapD20140814_2

また、上記階層構造とは別に任意のGroupを作成して管理することも可能です。

 

機能紹介②「パワーキャップ」

PowerControlが可能なDevice、または、そのDeviceが登録してあるRack・Room等にPolicyを設定することで、パワーキャップ管理が可能となります。

Policy Typeは下記から選択します。

Custom Power Limit

キャップ値を指定することが可能です。
DC・ラックの電源能力や冷却能力に対し、サーバ密度を高める際に使用するTypeです。
グループに対して設定する場合、キャップの合計値を指定する形になります。

Minimum Power

キャップ値を筐体が可能な最低値に設定する。
サーバのPriorityを設定することにより、各サーバのパワーキャップ値を制限することが可能です。
事業継続性を重視する際に使用するTypeです。

Power Efficient

サーバ単体にのみ適用可能ですが、ラックやグループに対しては適用不可となっています。
パワーの使用状況の統計情報などを加味した上で、最適化するTypeです。

また、下記のThresholdを設定することで、アラートの閾値を変更することが可能です。

Thresholdは下記の5つの中から選択し、設定します。
(複数の閾値を設定することも可能です。)

Power Thresholds

IT Equipment Power(Greater) 単位:W
IT機器の電源値(グループに設定した場合は合計値)が設定した数値より大きい値となった際にアラートが発生する。

Temperature Thresholds

Highest Inlet Temperature(Greater) 単位:℃
グループ内の最高温度が設定した数値よりも大きくなった際にアラートが発生する。

Lowest Inlet Temperature(Less) 単位:℃
グループ内の最低温度が設定した数値よりも小さくなった際にアラートが発生する。

Average Inlet Temperature(Greater) 単位:℃
グループの平均温度が設定した数値よりも大きくなった際にアラートが発生する。

Average Inlet Temperature(Less) 単位:℃
グループの平均温度が設定した数値よりも小さくなった際にアラートが発生する。

機能紹介③「エネルギー解析」

下記の4種類のデータ解析により、より効率的なサーバ運用を行うための指標にすることができます。

Cooling Analysis

冷却電源の解析です。
「Room」毎に温度と台数の分布図を表示します。
ASHRAEの下記3つの基準により温度を評価します。

名称 :温度の許容範囲
Recommended :18~27℃
Class 1 allowable :15~32℃
Class 2 allowable :10~35℃

それぞれの基準にて、エネルギー減少の為に可能な対応方法と、それらを実施した際の温度上昇量が表示されます。
これらの値は吸気温度を元に計算しているそうです。

CapD20140814_3

Low-Utilization Servers

低使用率サーバの解析です。
使用率の低いサーバをリストアップしてくれます。
また、アイドルタイムがあるサーバは時間帯と合わせて表示されます。

別用途のサーバを統合する為の指針として利用できます。

Server Power Characteristics

サーバの機種毎に電源使用量のレンジを表示します。
用途によって電源使用量は変化すると思うので、参考程度にはなると思います。

CapD20140814_4

Advanced Power Model

Ÿ電力モデルを管理したり、選択したモデルに応じて電力を予測する機能です。

 

機能紹介④「Emergency Power Reduction」

緊急時に電力供給量を削減するための機能です。
Device毎に下記3つから動作を選択します。

Minimize Power Consumption

電源供給量を削減する為に、パワーキャップを実行します。
デフォルトでは全てのDeviceはこちらが設定されています。

Shutdown

サーバをシャットダウンします。

No Action

なにもしません。
Criticalなサーバに対して設定します。

EPRはRoom単位で動作させることが可能です。

「Emergency Power Reduction」を実行するとパフォーマンスが低下するので、注意が必要です。

DCMの機能紹介は以上となります。
次回は各機能の設定方法と、検証結果を紹介します。

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