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Swift 1.11.0 CHANGELOG の翻訳

公開日: 最終更新日:2014/07/23  |  By  |  Object Storage, OpenStack, Swift

by You Yamagata 2013.1.23

(Swift関連の記事の一覧は インデックス をご覧ください)

ビットアイル総研の山縣です。

先月 Swift 1.11.0 がリリースされました。大きな機能追加はありませんが、細かい改善が含まれているようです。参考までに CHANGELOG を翻訳しました。
原文はこちらになります。
なお 1.12.0 の RC がリリースされており、1.12.0 のリリースも近づいているようです。

swift (1.11.0)

  • ディスカバリ機能の追加
    デフォルトで /info へのリクエストに応答するようになった。(この機能をオフにすることも可能)。/info への応答はクラスタに関する情報やどの機能がこのクラスタでサポートされているかの情報となる。
  • オブジェクトのレプリケーションにおける ssync のサポート(rsync の代替)
    Swiftのストレージノードは、レプリケーションの通信に、従来の rsync に代わり Swift 独自のssyncを利用することができるようになった。この機能はまだ実験的なものであり、プロダクションシステムでの利用は出来ない。
  • Object-Server からのデータの読み込みでタイムアウトが発生した場合は、他のサーバから続きを読みこむようになった。
  • Proxyサーバは多様なリクエストに対して quorum を満たした場合に直ぐに応答を返すようになった。これにより(結果の変更なく)応答速度を速めることが出来る。とくにストレージノードのうちの1台が正常に稼働していないような状況で効果がある。設定値 post_quorum_timeout によってquorum が満たされた後にリクエストをどの程度待つかを指定することが出来る。
  • Proxyサーバのログに、リクエストの正確な開始時刻と終了時刻が追加された。これらの情報は既存のログの末尾に新しいフィールドとして追加されるので、適切な振る舞いをするログ処理システムを使用しているなら影響は無い。
  • TempURL へのインラインのクエリパラメータの追加
    TempURL はデフォルトで “Content-Disposition” ヘッダを追加し、クライアント側がダウンロードを行うようにさせている。今回クエリパラメータ “inline” により “Content-Disposition:” ヘッダの値を “inline” に上書きできるようにした。
  • socket 作成時に TCP_NODELAY オプションを使うようにした。これにより小さいオブジェクトのアクセスにおいて遅延を大きく改善できる。
  • DiskFile API とその参照実装
    ディスク上のデータのやり取りをする DiskFile APIは、異なる実装を開発できるようにリファクタリングされた。また参照実装としてインメモリの実装がコードには含まれている。詳細については開発者ドキュメントを参照のこと。DiskFile API は作業中であり、まだ仕様が固まっていない。
  • swift-bench の削除
    ベンチマークツールである swift-bench はコードベースから下記の独自のリポジトリに移動した。
    https://github.com/openstack/swift-bench
    swift-bench の新しいバイナリとパッケージはPyPI 上で確認することができる。 https://pypi.python.org/pypi/swift-bench
  • 一括削除が DELETE リクエストに加えて POST リクエストでもサポートされた。
  • swift-ring-builder に Ring builder ファイルをRingファイルから再作成する機能が限定ながらサポートされた。
  • 削除はされたがまだ刈り取られていないアカウントへの HEAD リクエストについて従来は 404 を返していたが410を返すようになった。
  • 1.10.0 のリリースに由来するバグの修正。このバグは expired objects の機能によって指定日時に削除されたオブジェクトが実際にはシステムから削除されないというものである。この結果、APIからはアクセスできないにもかかわらず、システムのスペースを占める孤立したオブジェクトを生み出していた。この障害および修正は 1.10.0以降のコードをデプロイしたシステムにのみ重要となる。詳細ならびに孤立したオブジェクトを削除する script などについては下記を参照のこと。
    https://bugs.launchpad.net/swift/+bug/1257330
  • ソケットの書き込みバッファのサイズをサーバのchunkサイズパラメータに合わせるようにした。Swift がコネクションから読み込むデータのサイズとネットワークのバッファサイズが合うので、効率とスループットが改善される。
  • アカウント クオータ ミドルウェアの500エラーの修正。アカウント クォータ ミドルウエアをインストールする前に、ユーザが X-Account-Meta-Quota-Bytes に整数以外の値を入れていた場合に詰まってしまっていた。この修正で整数以外の値が指定された場合はクォータが指定されていないという扱いにした。
  • 壊れたメタデータを持つオブジェクトの隔離。オブジェクトが拡張属性(xattr) を持たない、あるいは拡張属性が壊れている状態の時に GETリクエストを送ると、オブジェクトサーバはレスポンスコード500を返すが、そのオブジェクトを隔離しなかった。この修正によりオブジェクトサーバーはGETリクエストに404を返し、壊れたファイルを隔離するようになった。この修正によりレプリケーションによってファイルが修復されるようになった。
  • auditのログにおける、隔離(quarantine)とエラーの数を修正。
  • 例外ログにおいて transaction ID を出すようにした。
  • pbr の依存関係をビルド時のみにした。
  • memcache のコネクションプールが無制限に増えるという eventlet 0.9.16 のバグへのワークアラウンド
  • Tempurl のキーを UTF8 で格納
  • データベースのロックにより、アカウント、コンテナへの並列したPUTリクエストがエラーとなる問題を解決
  • アカウントクォータ、コンテナクォータミドルウェアにおいてコピーリクエストをサポート
  • すべての401レスポンスで WWW-Authenticate ヘッダを設定
  • その他、各種のバグ修正並びに改善。

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